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◆美少年君主◆(あきら様 2002/07/01)

雑談掲示板の方で少し書かせていただきましたが、美少年君主・イスマイール1世のご紹介をば。

まず、強烈な一言から。彼を実見した西欧人(宣教師)が残した言葉。「余りに美しく、邪悪なものを感じさせるほどだ」。その他、「背はそんなに高くはないが、均整の取れた美しい体つき」「端正な容貌」「美しい青い瞳」等等、容姿に対するホメ言葉は後を断ちません。実際、彼はギリシア系をメインにスラブ系・トルコ系・アラブ系などの混血です。けれど、腐女子に美味しいのは外見だけではありません。
彼は、サファヴィヤーというシーア派イスラームの教団の教主一族に生まれました。教団が根拠地としていたのは、オスマン・トルコとイラン地方の大小勢力が戦争を繰り広げている真っ只中で、多くの民衆の支持を受けていた教団を内に取り込もうとした勢力争いに巻き込まれていきます。教主である父が戦死したのは8歳で、その後を継いだ兄も10歳の時に暗殺され、幼くして教団を率いることになりました……っていうか、この後に王朝を建国するまでの間の4年間、どうやって勢力を拡大していったんだ! と、ツッコミたくなりますよね(笑)。いくら、宗教の力があったとはいえ。ま、その後も転戦に転戦を繰り返し、現在のイランのほぼ全域を支配下に治め「サファヴィー朝ペルシア」を作り上げます。そして、27歳でオスマン・トルコに大敗した後は一度も戦場へ出ることもなかった彼は、10年後にその生涯を閉じます。そう、14歳から27歳、すごく美味しい時期に眩いばかりに輝いているんですよ! なんか、何でも書けそうな気がします(ホントか?)。
また、サファヴィー朝には君主に絶対的忠誠を誓うクジュルバシュという軍隊があるのですが、彼らの標語は「我が魂の導き手としての主人よ! 我々は貴方のためにこの身を捧げん!」なんてあるし。
ちなみに、彼の孫のイスマイール2世は、小姓と寝室に入った後死んで発見されたとか、ひ孫のアッバース1世(イスファハーンの青いモスクを作らせた人ですね)、が唯一自分を描くことを許した絵というのが、寵愛している小姓と戯れている図だったりもするわけで……この一族は、どうもその気が強いようです。

 

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